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太郎木工ブログ

お代は大根で

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近所に住むおじいさん(昨日92歳になったらしい)が、網戸の調子が悪いので、
直してほしいと、それを伝えに、わざわざ工場に来てくれました。

直しに伺うと、ほんの少しの調整で治ってしまったので、
お代は要らないと伝えると、
それでは悪いと、畑から大根を抜いて来てくれました。

大根の葉は、少し湯がいてからみじん切りにして
ごま油と醤油で炒めると美味しいので、葉付きの大根は
とてもありがたい。

小学校の桜の木

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小学校の敷地に項垂れる様に生えていた樹齢60〜70年の桜の木が、
倒木の恐れが出てきたので、伐採されました。

少し小高いところから、子供たちを見守って来たこの桜、
うちの子供たちも、この桜の木の元で育ち巣立って行きました。

少し残念な気持ちになりますが、倒して玉切りした木の切り口をみたら
中心部分がうろ状になっていました。

木としては、まだ生きる事は出来たと思います。
でも、幹のほとんどの部分が、小高い場所から学校の敷地に項垂れる形に伸びていて、
大風が吹いて大きな枝が下に落ちたり、根こそぎ倒れたりした場合、
子供たちに被害が及ぶ可能性があります。

紅葉樹は一見すると小さな枝に見えても相当な重量があるので、
人に当たってしまったら、怪我では済まないことも・・・

春に、坂の途中に咲く桜の花が見れなくなるのは寂しいですが、
仕方がないですね。

でも、ちょうど通り掛かった時に細かい枝などを、
ダンプに積み込んでいる最中だったので、作業をしている方にお願いをして、
ひと抱えほどの大きさの枝を分けていただきました。

とりあえず、工場に持って帰り
木口にボンドを塗って応急の割れ止めを施し、鑿で表皮を剥がしました。

小さな物なら何か作れるかも知れません。
乾燥する間にの様子を見て、何を作る考えてみようと思います。

何がつくれるかな?

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大國魂神社 例大祭 くらやみ祭り

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東京都府中市の大國魂神社で行われる例大祭 
その昔、神様の目がつぶれてしまうので、神輿の渡御を明かりを消して
暗闇で行ったことから、くらやみ祭りと呼ばれています。

多摩地域で育った者なら、行ったことは無くても、
聞いたことのない人などいないはず?のお祭り。

私は人混みが苦手なので、過去に何回か縁日目当てで行ったことが
ある程度だったのですが、
御先払い太鼓という、とても大きな和太鼓の巡航をお世話する方々の
仲間に入れて頂き、今年からこのお祭りに参加させていただくことになりました。

この太鼓は、ブビンガというアフリカ産の常緑広葉樹で、樹高が25m~30mにもなる
巨木で出来ていて、直径2.5m 重さ2.5t、台車も同じくブビンガ製で、
2.5tの重さがあり、太鼓と合わせると5tの重量があります。

なので、この太鼓を巡航させるのに大勢の人の力が必要というわけです。

これから先何年お手伝い出来るかわかりませんが、
私も元気な限りは、このご縁を大切にしていきたいと思っています。
しかし、硬くて、こんな大きなブビンガを、くり抜いたり、削ったりするって
一体どのくらいの時間と労力が必要なんだろう?

栗柾目突板フラッシュ扉 縁甲板張り風仕上げ

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とある飲食店の家具の扉に塗装を施し
乾かしている様子です。

栗柾目突板練り付け合板フラッシュ扉 縁甲板張り風仕上げ
、と言っても、同業の方以外の方には、何のこと?ですよね。

栗の無垢材を薄くスライスしたものに裏打ちなどをして、
ベニヤ板に張り付けたものを、縁甲張した・・・
う~ん説明が難しい・・・

要するに、無垢の板を張り付けた様に、突板を張ったベニヤを使って、
その様に見せているってことです。

じゃあ偽物?
いえいえ、ちゃんと本物の栗材なので偽物ではありません。
それに家具の、扉は、厚みを薄くする(20㎜~25㎜)事が多いので、
無垢板で、写真の様な衣装にする場合、
反らないように作るのがとても難しいのです。

とは言え、突板を無垢を張ったように見せるのも、
結構手間が掛かるんですけどね。

どちらも良いところ、悪いところがあります。
我が家にも特注の家具を!とお考えの方がいらっしゃいましたら、
お気軽にご相談くださいませ。


田んぼ

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作業場から川上に15分くらい歩いた所に
2反(2.000㎡ )程の田んぼがあります。
その田んぼに通って、20年くらいになるでしょうか?
私も、地域の有志の方々と一緒に、お米を作っています。


昨日は、作業の始まりの日で、苗床作りと、鯉のぼりを上げる作業をしました。

緑の草原をたなびく鯉のぼりはとても鮮やかで、
地域の方々も楽しみにしてくれています。

最近は、わざわざ遠方から来られる方も増えました。

次は、5月の中旬ごろ天地返しという作業をします。
鯉のぼりもその頃まで、泳いでいますよ。


最近の工房便り

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