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工房日誌の記事一覧

木製プロペラ製作 その3

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さて、いよいよ切削加工開始です。
まず電気鉋などを使い、墨を見ながら元気よく余計な部分を削って行きます。

墨の直前まで削れたら、手鉋に持ち替えて、
削り過ぎないよう気を付けながら墨をしたラインまで削ります。


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墨ピッタリ!これで立面形のアウトラインが出ました。

重たい材料を振り回すのに一苦労ありますが、
ここまでは機械的な作業なので、割と簡単・・・


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ここからは、計測冶具を当てては削り、当てては削りを地味に繰り返して行きます。
そして鉋が切れ止んだら刃を研いで、また当てては削り、当てては削り・・・
朝から晩までひたすら削って行きます。

お陰で作業が終わるころには、腕と肩と腰がパンパンです。
ナサケナイ・・・


木製プロペラの製作 その2 

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計測作業が終わり(かなり手こずりましたが・・・)いよいよ製作に入ります。

実物を良く見ると、一本の木から削り出しているのではなく、
厚さ15㎜の板を7層張り合わせて塊を作り、それを削り出している様なので、
まずは薄板を張り合わせて木の塊を作ります。

大きさは、長さ2.100㎜×高さ105㎜×幅210㎜
塊になると結構な重さです。


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塊が出来たら、形が安定しているうちにボス部分の取り付け穴 8 箇所の穴あけをして、
型板を使いハンドルーターで平面の形に成型します。
プロペラ軸の取り付け穴は、あけてしまうと中心が判らなくなってしまうので、
最後にあけることにしました。


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平面形が出来たら今度は立面形の墨付け


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断面形は墨付け出来ないので、
100㎜ピッチに付けた墨と、等高線が交わるポイントに小さなキリで高さの目印を付け
削った時の目安をとします。

これで削る前の下準備が終了!
次回は切削加工に入ります。


木製プロペラ製作 その1

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大正時代に製造された飛行機の木製プロペラです。
全長2.100㎜ 高さ110㎜幅200㎜、木製固定ピッチの2枚羽で、
樹種はクルミではないかとの事・・・

訳あって、このプロペラの複製を作る事となりました。
まずはオリジナルの計測作業から始めましたが、これが中々難しい・・・
さて、出来るかな?

花梨のはな

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今日の風で桜はほぼ散ってしまいましたが、
事務所の前の花梨の花が満開です。
昨年は花が少なくて、実がならなかったのですが、
今年は沢山咲いたので、実も沢山なるのでしょうか?

しかし、中々暖かくならないですね。
明日の朝は霜が降りるかも知れないと、
農家の方が言っていました。

早く暖かくならないかなぁ・・・

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