太郎木工

太郎木工ブログ

工房日誌の記事一覧

栗柾目突板フラッシュ扉 縁甲板張り風仕上げ

250502-1.jpeg

とある飲食店の家具の扉に塗装を施し
乾かしている様子です。

栗柾目突板練り付け合板フラッシュ扉 縁甲板張り風仕上げ
、と言っても、同業の方以外の方には、何のこと?ですよね。

栗の無垢材を薄くスライスしたものに裏打ちなどをして、
ベニヤ板に張り付けたものを、縁甲張した・・・
う~ん説明が難しい・・・

要するに、無垢の板を張り付けた様に、突板を張ったベニヤを使って、
その様に見せているってことです。

じゃあ偽物?
いえいえ、ちゃんと本物の栗材なので偽物ではありません。
それに家具の、扉は、厚みを薄くする(20㎜~25㎜)事が多いので、
無垢板で、写真の様な衣装にする場合、
反らないように作るのがとても難しいのです。

とは言え、突板を無垢を張ったように見せるのも、
結構手間が掛かるんですけどね。

どちらも良いところ、悪いところがあります。
我が家にも特注の家具を!とお考えの方がいらっしゃいましたら、
お気軽にご相談くださいませ。


350R

IMG_2350.jpg

近所の材木屋さんから、アーチ枠の制作を頼まれました。
厚み24㎜×幅90㎜で、半径350㎜の半円を木で作ります。

材木をR状にする方法は、色々ありますが、
今回は、板厚を何層かに分けた薄板を作り、
その薄板それぞれにに接着剤を塗って、
接着剤が乾く前に型板にはめて、接着剤が固まったら取り出す
という方法で、作ることにしました。

これを成型合板といいます。

写真は、出来上がったアーチ。
戻りも少なく上手く出来ました。

たった一つのアーチを作るのに随分と面倒なのですが、
上手く出来ると気持ちが良く、この方法で良かったと
思うのでした。

春の雨

IMG_2338.jpg

今日は雨が降っていたのに、ストーブを付けずに作業が出来ました。
少しずつ春になっていくのですね。

寒いのはとても苦手なので、こうなって来ると
体も良く動くし、気持も軽くなって、心なしか作業もはかどる気がします。


白梅の盆栽

IMG_1913.jpg

早いもので1月もきょうでおしまい
明後日は節分なので、その翌日は立春ですね


34歳年上のお友達に頂いた白梅の盆栽の枝に、
蕾が目に付くようになってきました
白くて小さな丸い粒がとても可愛らしい

春はいろいろな草花が咲くので楽しみな季節です

コノキリの根付

IMG_1845.jpg

お付き合いのある鳶職人の方から、コノキリの根付の制作を頼まれました
コノキリとは、
片手カケヤとも呼ばれ、杭や竹を打つ際に使われる小型のカケヤのことで、
鳶職人の方々が使う代表的な道具の一つです

根付は、江戸時代に流行した小さな細工物で、
和装の帯に吊るす堤物(さげもの 印籠や煙草入れ、帯締めのこと)
を吊るすための留め具の事を言います。

この方は、お祭りの時に結ぶ帯から吊るす煙草入れに使いたいとの事で
ご本人所有の黒檀材(こくたん)を持ち込んでの、気合の入ったご依頼でした

実物をスケールダウンして作ったものって
可愛らしくて、思わず微笑んでしまいます

以前ドールハウスの様なお仏壇を作った時もそうでした
今回のコノキリの根付も、ニヤニヤしながら
楽しく作らせていただきました


↓以前作らせていただいたドールハウスの様なお仏壇の記事
https://taromokko.com/diary/2017/10/post-455.html

最近の工房便り

バックナンバー

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11